焼身自殺を図った過去から、身体と顔に重い火傷の痕が残る元ヤクザの佐藤智明氏。自らの空腹の原体験から「子ども食堂」の開設に奔走するも、迎えた初日、ある不安が胸をよぎる。「僕の顔が、子どもたちを怖がらせてしまうのではないか」――。新刊『先生は、元極道』(彩図社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目)

子どもたちのために料理を作る佐藤智明氏(写真:筆者提供)

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障害を持っているからこそわかること

 世の中には障害を持っているからこそ、わかることもあります。

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 僕自身、車椅子生活も経験しました。その中で、社会が障害のある人たちに向ける視線や、現実もたくさん見てきました。電車に乗れば、本来、障害のある方々のための優先席に、何の迷いもなく健常者が座っている光景も目にしてきました。

 だからこそ、僕は思いました。

 障害のある方々が、安心して参加できるボランティアの場を作りたいと。

 社会福祉協議会の職員の方に、その思いを伝えました。

「私も障害者です。だからこそ、障害のある方を受け入れる場所を作りたいんです」

 その言葉を聞いた職員の方は、本当にうれしそうな顔をしてくださいました。