活動の柱は「子ども食堂」

 NPO法人を設立する際は、活動内容を決めなければなりません。

 僕は障害者支援に並ぶ活動の柱として、子ども食堂を始めることにしました。

人生はやり直せる(写真:高澤梨緒)

 なぜ子ども食堂なのか。

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 理由はふたつありました。

 ひとつは、ご飯を満足に食べられない子どもたちに、おなかいっぱい食べてもらいたいと思ったからです。

 そしてもうひとつは、僕自身の経験から子どもたちが安心して食事ができる場所を作りたいという思いがあったからです。

 この本でも書きましたが、僕は小学生のころ、空腹に耐えきれず万引きをしてしまった経験があります。餓えはとても苦しいものです。いまでもあの日のひもじい思いやみじめな気持ちが忘れられません。

 だからこそ、同じ思いをする子どもを一人でも減らしたい。

 子どもたちには笑顔でいてもらいたい。

 そういった思いから、ヘリオス子ども食堂を始めることを決めたのです。

 NPO法人ヘリオスの認可が下りたときは、正直、子ども食堂はすぐに始められると思っていました。しかし現実は、思い描いていたほど簡単ではなく、子ども食堂を始めるまでにさまざまな苦労がありました。

 子ども食堂を運営するには、会場費や食材費といった費用がかかります。