昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2018年のスワローズ、目頭が熱くなった場面をもう一度

文春野球コラム ペナントレース2018

三輪のバント、古野の復活、上田のサヨナラ弾!

 あと、シーズン後半で頭に焼きついているのは8月14日、川端選手のサヨナラ打をアシストして、三輪選手が代打送りバントに成功した巨人戦です。次の日の試合前に勝利ダイジェストを神宮球場で流したときにそのシーンは残念ながらカットされていて……。でも僕としては、どうしても三輪選手の大仕事を称えたく(ちょっと大げさかな・笑)、「三輪選手の送りバントでサヨナラの場面が整いましたね」と、ちょっとだけ触れました。すると翌日相手巨人の戦略担当の方と球場でたまたまあったときに、そのシーンに触れたことについてお褒めの言葉を頂きました。見ている人は見てるんですね。触れてよかった。というか触れないとね、チームですから。

 まだまだあります。8月末、甲子園でタイガースをスイープした3連戦。小川投手が好投スミ1勝利、翌日は古野投手3年ぶりの勝利! リリーフ陣の「絶対に古野に勝ち星を!」の執念が実り、勝率5割の壁を乗り越えた試合、結果的にこの試合が最後のマウンドになってしまいましたが、一生忘れませんよ古野投手! 本当にナイスピッチングでした。お疲れさまでした。

 その後、また借金生活に陥ってズルズル行きかけた9月4日の中日戦。9回にみんなが繋いでつないで6点差を追いつき、最後は上田選手がサヨナラホームラン! この試合も震えるほど感動のシーンでしたね。挙げてみると本当にきりがないのでこの辺にしておきますが執念を感じる、最後まで諦めないスワローズ野球がたくさん見られたシーズンでした。みなさんも熱くなったことでしょう! そして日々の生活のパワーになったはずです。

 そこで、私が思うMVPの発表です。決めるのは難しいのですが、打者で挙げるとしたら坂口選手と青木選手の1番2番コンビ。そして投手陣では、球団タイ記録の74試合登板で最優秀中継ぎ賞獲得の近藤投手と守護神の石山投手です。交流戦の最高勝率とチームの2位は、この両投手の活躍なくしてあり得ません。……でも、やっぱり監督・コーチを始め、首脳陣と選手みんながMVPかな(笑)。

去り行く選手たちに贈る言葉

 最後に、今季もユニフォームを脱ぐ選手、チームを去る選手たちがいます。「え! 〇〇選手も?」と、驚く発表も多くあり、言葉を失いそうになりました。

 9月6日に神宮でファームの試合がありました。私は家族で試合を見に行きました。すると9回に、松岡投手と山本哲投手がそろってブルペンで投げ始めました。登板はなかったのですが、その頃にはもう胸の内は決まっていたのかなと思うと……。でもマウンドをしっかり踏みしめながら、清々しい表情で投げていたのを覚えています。

 ブルペンに一番近い席で二人そろって投げる姿を見られて、今となれば貴重な瞬間でした。いつもブルペンで肩を作って、厳しい場面でマウンドに何度も向かった両投手の姿。そして神宮で名物にもなった登場曲はずーっと忘れません。たくさんのナイスピッチングありがとうございました。

 同じく、今季限りでチームを去ることになった由規投手。2016年、神宮で復活マウンドに上がったときの「HE IS BACK!」のコールは、自分でアナウンスしながら全身の毛が立つぐらい興奮しました! あの歓声も一生忘れない。まだまだ頑張ってほしいです!

 比屋根選手の応援歌は、ふとしたときに頭の中で流れ始めるぐらい大好きでした。双子のパパの鵜久森選手、2015年優勝に大貢献した久古投手、成瀬投手、どうもありがとう! サヨナラホームランは一生忘れませんよ、大松選手。最後に武内選手、突然の発表で驚きました。スワローズ一筋のエイトマン、長い現役生活お疲れさまでした。みなさん、これからどこにいっても、ずーっと応援しています! 今年1年、本当にいい年でした。また来年も、みんなで声を合わせて、「GO GO SWALLOWS!」。

来年も神宮球場でお待ちしています! ©パトリック・ユウ

※「文春野球コラム 日本シリーズ2018」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイトhttp://bunshun.jp/articles/-/9349でHITボタンを押してください。

この記事の写真(2枚)

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー