「SWALLOWS RISING再起」。2017年、96敗した東京ヤクルトスワローズが2018年に掲げたスローガン。このスローガンには「この悔しさを胸にもう一度立ち上がり、再び上を目指そう」という想いが込められていました。そんなヤクルトの今季の成績は、75勝66敗2引き分けで2位! 正直、今季の結果が5位だったとしても、95敗だったとしても、私は再起することはできたと思ったと思うんです。
「昨年より少しでもよくなったらいいなぁ」「チームを立て直すんだもん、そら早くても3年くらいかかるよ。仕方ない。順位は気にしない」と思っていたから。今思えば私は「絶対に再起しよう! また上に昇ろう!!」という、選手たちと同じ気持ちでシーズンを迎えられていなかった。無意識に、「最下位だったとしても耐えられる精神状態」ばかりを用意していました。本当に猛反省です。開幕前、ほとんどの方がヤクルトを最下位予想していましたが、やはりここでも「何言ってるんだ」と今年の評価に関して怒るのではなく、「ふん、数年後見てろよ」って思っていました。私も見くびっていたんです、このチームの底力を! 執念を!!
私の考える今季頑張った選手たちは……
今季を語る上でまず外せない選手は青木宣親選手だと思います。交流戦後、CSと、青木選手が欠場するとどうも元気がなくなるチームになってしまうほど、欠かすことのできない選手で、今季はチーム中最高の打率3割2分7厘を残し大活躍。走攻守すべてすごかったのですが、一番感じたのは「なんとか塁に出てやる!」という執念でした。
セーフティーバントで相手の意表を突いたり、どんないい投手相手でも決して諦めず、がむしゃらに食らいついて出塁を果たす。後輩への面倒見のよさもすごいのですが、青木選手のプレイする姿すべてがヤクルトの選手全体を刺激して、熱い化学変化があったのかもしれないなと思うんです(「上司にしたい野球選手ランキング」があったならば青木選手はトップ3には確実に入るんじゃないですかね!?)。
他にも、頼もしい守護神石山投手、何度もピンチを救ってくれた火消しの近藤投手、高い打率、出塁率に加え、慣れない1塁の守備までも頑張ってくれた坂口選手、昨年の苦しく長い不調のトンネルを乗り越えて3度目のトリプルスリーを達成した山田選手、本塁打ではリーグ3位、打点ではセパ合わせて堂々1位のバレンティン選手。ワンバウンドの球だってタイムリーにしちゃう、今季自身最高打率を更新の雄平選手。青木選手、雄平選手、坂口選手、山田選手の打率は3割超えです!(まだまだ他の選手のことも書きたいのですが文字数があるので書けず……(涙))。たくさんの選手の活躍のおかげで、今年は2位まで昇ることができました!