二階派のベテランもヤバい
若手だけではない。ベテランもヤバい。
これは先日の内閣改造の際の記事だ。
「閣僚になりたければ二階派へ!? 『移籍組』も入閣…二階幹事長の手腕に羨望の声も」(10月9日 産経ニュース)
二階派が前回より2人増の3人の閣僚を送り出し躍進したというのだが、記事の最後は、
《二階氏は失言などの多い議員も積極的に受け入れるなど半ば強引ともいえる手法で勢力を拡大してきた。》
と書かれている。
たしかに新任のひとりである桜田義孝五輪相は、
《原発事故で発生した指定廃棄物を「福島に置けばいい」と発言。慰安婦を「職業としての売春婦」と述べたこともある。いずれも撤回したが、舌禍への懸念は消えない。》(毎日新聞 10月3日)
と各紙で懸念されている人物だ。こういう人が入閣しちゃう。二階派だからだ。
すい星のように現れたおじさん、江崎鉄磨氏
二階幹事長のここ数年の表舞台での活躍は「派閥の拡大」と比例していることがわかる。派閥を大きくするために、他派閥では受け入れに迷うような人材もどんどん入れる。
これは面倒見がいいという見方もできるし、数を増やせるなら何でもいいという考え方もできる。二階氏自身が肉食系である証拠でもある(昭和系とも言えようか)。
ここまで読んで、一派閥のことなんかどうでもいいと思った方もいるかもしれない。しかしどうでもよくないのである。さらに次の人物を思い出してほしい。
江崎鉄磨氏である。昨年、すい星のように現れたおじさん。
内閣改造で沖縄北方相に就任した直後「役所の答弁書を朗読する」ときっぱり宣言したおじさん。
北方領土問題については「素人。皆さんの知恵で色をつけてもらう」と堂々と宣言し、国民の度肝を抜いたおじさん。
あの時点で江崎氏は73歳で当選6回のベテランだが大臣は未経験だった。ではなぜそんな人物が? と言えば所属する二階派の事情が関係していると報道された。