ドラマ制作発表会見での寺島進

 寺島進(55)にとって地上派連ドラ初主演となる「駐在刑事」(テレ東系)が好調だ。寺島演じる元警視庁刑事が奥多摩の駐在所勤務となり、様々な事件を地元民と一緒に解決する人情ミステリーものだが、初回視聴率が10.1%。その後も8%台をキープしている。

「テレ東なら十分、健闘しているといえるでしょう。テレ東は、各局のバラエティーなどが並ぶ金曜夜8時枠をドラマにこだわり、13年から北大路欣也(75)の『三匹のおっさん』、沢村一樹(51)の『ユニバーサル広告社』など、“大人のためのエンターテイメント”と銘打ったドラマを放送。“おっさん枠”としてお茶の間に定着させたのは見事」(放送記者)

 寺島は早大中退後、殺陣師の世界に飛び込んだが、1986年、故・松田優作が監督した「ア・ホーマンス」で役者デビュー。3年後に北野武監督(71)の「その男、凶暴につき」でヤクザの手下役を好演し、知名度を上げた。

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「殺陣で培った鋭い眼光ゆえ本物のような迫力があり、“極道俳優”といわれたことも。食えない時代、ウェスタンショーのバイトで拳銃捌きをマスター。剣と銃を使わせたら業界でもトップクラス。幅広い役をこなせる貴重な役者として業界の評価も高く需要も多い」(同前)