「青梅」から「青海」までの所要時間は?
青梅特快に乗れば、立川までの青梅線内こそ各駅停車だが、立川から先は途中の駅をどんどん飛ばして走ってゆく。約1時間10分ほどで、終点の東京駅だ。すぐに山手線に乗り換えて新橋駅へ。そして駅を一度出てから「ゆりかもめ」に乗り換えだ。「ゆりかもめ」はご存知レインボーブリッジを渡ってお台場へと向かう新交通システム。全列車で運転士も車掌もいない“無人運転”を行っているという未来の乗り物でもある。そんなゆりかもめに乗り込んで、東京の海やフジテレビを横目に見ながら約20分。ようやく“本来の目的地”青海駅に到着した。青梅駅から青海駅まで、約1時間50分の長旅であった。
青海駅はお台場を代表する商業施設・パレットタウンに直結しており、さらに駅の反対側には東京ビッグサイトや日の出桟橋と結ぶ水上バスの乗り場もある、まさしく潮風そよぐ海辺の駅だ。あのZepp Tokyoも徒歩で5分くらい。つまるところ、2時間の余裕を持って家を出ていれば間違えて青梅駅に行ってしまってもなんとか間に合うというわけである。
東京を堪能できる車窓旅でした
こうして実際に青梅から青海まで行ってみると、東京西部の山々に囲まれた小さな町からはじまって日本を代表する通勤路線・中央線をたっぷり堪能して東京駅での乗り換えも体験、最後はハイテク無人運転のゆりかもめでレインボーブリッジを渡って湾岸エリア。世界一のターミナル・新宿駅も通るし、なんだか東京のすべてを味わい尽くすような旅である。“間違えて青梅駅”なら道中は絶望感で胸いっぱいだろうが、余裕のある旅なら車窓の移り変わり含めて東京を堪能できるのだ(始発から乗るので中央線もバッチリ座れます)。
そんなわけで、“わざと”ならば意外と楽しい青梅から青海への旅。でも、Zepp Tokyoを目指すアイドルのみなさん。決して間違えて青梅駅にはいかないように気をつけましょうね……。
写真=鼠入昌史