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青柳をさらに逞しくさせた菅野智之からの言葉

 初めて出場したオールスターでは巨人の菅野智之からも福原・安藤両コーチと同じような話があったという。「許せる失点があってもいいんだと言っていました」。目の前の1点を意識しすぎて連続四球を与えるよりも、先発投手は自分で挽回できるチャンスがあるので1失点を許すことも必要であるという考え方だ。球界を代表する投手からの言葉も青柳をさらに逞しくさせた。

「去年は2か月勝てない時期があって1つ勝つ難しさ、10勝する難しさを学べました。でも、規定投球回に達したことは自信にもなりました」

 多くの学びと自信を手にした青柳は、勝ち星はつかなくとも低迷するチームを支える投球を続けている。プロ5年目の今季は「13勝することはもう決まっているんで!」。二桁勝利の一歩手前で終わった昨季は、自身が踏ん張れば勝てる試合があと3、4試合はあったという。シーズンオフには現代ホスト界の帝王と称されるローランド氏の著書に刺激を受けいつでも前向きに考えられる思考力も身についた。

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 さぁ、いよいよ甲子園での試合が始まる。チームの今季初白星に続き、本拠地開幕戦でも白星を挙げることはできるか。青柳か青柳以外か。それくらいの目立った活躍を期待している。

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