期待の新外国人選手、アデイニー・エチェバリア内野手が入国者待機期間を経てチームに合流した。メジャー通算922試合に出場。マイアミ・マーリンズ在籍時にはチームメートだったイチローから守備を賞賛されるなど定評がある。そしてもう一つ特筆すべきは美人フィアンセの存在。アリソン・ボウルズさんは旅行ブロガーとしても有名な人気のスーパーモデルとしてアメリカで活躍している。
「よくアメリカでもチームメートから『可愛い彼女だね』とか『オマエはいつも可愛い彼女を連れて歩いているなあ』とか言われていたよ!」とエチェバリアはニヤリ。馴れ初めを教えてくれた。
「もう縁はないと思ったよ。でもそこから奇跡が起きたんだ」
知り合ったのはSNSを通じて。マイアミ・マーリンズ時代に連絡を取り合っていたが彼女が住んでいたのがアメリカ中西部のセントルイス。フロリダ半島南東に位置するマイアミとは遠く離れておりSNSでは頻繁に連絡を取り合っていたもののなかなか直接、会う機会には恵まれなかった。
「なかなか会えなかったんだ。でも、セントルイスを本拠地にするカージナルスへの遠征の際に会う約束をしていた。そこから先に起こったことは運命としかいえないよ」
エチェバリアは二人が初めて出会った時のことを懐かしそうに振り返ってくれた。遠征先のセントルイスでのカージナルス戦でついに待ちに待った彼女と会える約束を取り付けた。ウキウキしながらその日が来るのを指折り数えて待つ日々。しかし遠征を目前に控えたある日、エチェバリアはタンパベイ・レイズへのトレードを言い渡されることとなる。頭に過ったのは新しいチームに移籍することと、やっと会えるはずの女性と会えなくなったこと。
「もう縁はないと思ったよ。運命のいたずらを恨んだよ。でもそこから奇跡が起きたんだ」(エチェバリア)
呆然としていたある日、偶然にも彼女がタンパに旅行に来る予定があると聞かされた。当時の彼女は旅行ブロガーとして活躍する現在とは違い、あまり遠出をしないタイプでそのようなことが起こりうるとは思っていなかっただけに、驚き、この運命に感謝をした。ついにドラマチックな出会いを実現した二人は食事を共にし、そこからイッキに交際へと発展していく。
「彼女は旅行が好きだから色々なところに行ったよ。ボクは長時間の飛行機での移動は嫌いだったけどねえ(笑)」
フランス(パリ)、イタリア(ローマ)、スペイン(バレンシア)、オランダ(アムステルダム)など。まだ新型コロナウィルスが蔓延する前の事。オフを利用して様々な国を訪れた。訪問先ではエチェバリアが大好きなロードレースも観戦することが出来た。
「MotoGPが大好きだ。時速300キロ以上でバイクが走るところを生で見れて興奮したよ。エキサイティングな体験だった。飛行機に長時間乗って来た甲斐があったと思ったね」と当時の事をエチェバリアは目を輝かせながら振り返る。そして彼女は次第に野球の応援にも駆けつけてくれるようになった。「最初は野球をあまり知らなかったけど、少しずつ勉強してわかるようになってくれた」と話す。遠距離恋愛ながら交際開始から4年以上の月日が経過している。