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スワローズでプレーする「3人の元主将」の力

 現在スワローズには「酸いも甘いも」、ではなく、「酸いと甘い」の両面を知る3人の主将経験者がいます。

 近頃チャンスで凡退が続いている塩見泰隆選手にベンチで声をかける内川聖一。

 バッテリー周りの選手への声かけはもちろん、ベンチで一番声を出してくれている嶋基宏。

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 そして、プレーでもベンチでもチームを鼓舞する前キャプテン・青木宣親。

 今年自ら志願してスワローズのキャプテンに就任した山田哲人にとって、この3人それぞれの立ち振る舞いをキャプテンという立場で見ることができるという経験は、山田本人にとっても、これからのスワローズにとっても、大きな財産になるのではないかと思うのです。

 キャプテンのあり方に正解はないと思います。しかし、生きた教材がベンチにこれだけいる今シーズン。

 山田哲人には、それぞれの持つキャプテンシー、つまり【人に寄り添う力】の大事さを吸収してほしい。

山田哲人 ©文藝春秋

5年間はスワローズのキャプテンを続けてほしい

 スワローズが常勝軍団になるためにも、最低5年は山田にキャプテンを務めてほしいと強く思うのです。

 もはやあなたは誰もが認める「ミスタースワローズ」なんですから。

 そして後ろには、村上宗隆というもう既に素晴らしいキャプテンシーを持っているであろう選手がいます。

 彼が将来太平洋を越えずに山田からキャプテンを継ぐことができたなら、スワローズというチームは歴代最高に強くなっていると僕は確信しています。

 そして、とことん野球を楽しむ。

 一番シンプルでありながら、プロにとっては一番難しいことだとは思います。

 しかし、山田哲人という男は絶対にそれを体現できるキャプテンになれるし、そんなチームを作ることができる。

 そして、今のスワローズのベンチにはその基礎となる環境が整っているし、そのムードがある。

 これはもう、天の恵みとしか思えません。

 今季はスワローズがこれから常勝軍団になるための、大事な大事な1ページ目のシーズンなのです。

 なので、心の底から応援させてください。

 頑張れ、スワローズ!!

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