日本を動かす官僚の街・霞が関から“マル秘”情報をお伝えする『文藝春秋』の名物コラム「霞が関コンフィデンシャル」。

 今回は特別編として、高市氏を最も近くで支える首相秘書官ら側近に加えて、各省庁の次世代ホープの横顔に迫っている。60人を紹介した本文から、一部紹介します。

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 各省庁が官邸に送り込んだ首相秘書官は精鋭ぞろいと評判だ。筆頭格の飯田祐二氏(昭和63年、旧通商産業省入省)は、経済産業事務次官として半導体やエネルギー分野に巨額の予算を勝ち取った。筆頭秘書官への就任は、内閣官房参与に就いた安倍晋三元首相の懐刀、今井尚哉氏(57年、同)の強い推薦があったとみられる。「誰からも嫌われない性格」(政務三役経験者)で、他省庁幹部や政治サイドへの人脈は広く、秘書官を束ねることに眉をひそめる向きは見られない。

 官僚トップの官房副長官には、退官して趣味のワインやタガメ保護に勤しむ予定だったはずの露木康浩前警察庁長官(61年、警察庁)が就任。経産省から筆頭秘書官、警察庁から官房副長官という構図は、第二次安倍政権の今井氏と杉田和博官房副長官(41年、同)のラインを彷彿とさせる。

 財務省からは、主計局次長だった吉野維一郎氏(平成5年、旧大蔵省)が官邸入り。日本維新の会とのパイプが太く、自維の連立合意でも水面下で動いた。「与野党の連携はいつもガラス細工。丁寧に政策を詰めねばならない」と後輩に説くとおり、秘密を明かさず黒衣に徹するのが身上である。

 経済安保に精通する香山弘文氏(7年、旧通産省)は若手の頃から将来を嘱望されるエース格で、厚生労働省出身の矢田貝泰之氏(7年、旧厚生省)も、次官レースで同期の先頭を走る。外務省が送り込んだ林誠氏(5年、外務省)は北米局などで主要ポストを務めた。(イラスト=阿部伸二)

※本記事の全文では、60人の官僚たちをイラスト入りの名鑑で紹介しています。月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」と「文藝春秋」2026年1月号で読むことができます(霞が関コンフィデンシャル)。

■高市首相を支える60人 イラスト入り名鑑
 #1 高市官邸編
 #2 財務・金融・経産・外務編
 #3 総務・農水・厚労・文科・国交・環境・防衛・警察編

文藝春秋

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高市首相を支える60人【高市官邸編】

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出典元

文藝春秋

【文藝春秋 目次】前駐中国大使が渾身の緊急提言! 高市総理の対中戦略「3つの処方箋」/霞が関名鑑 高市首相を支える60人/僕の、わたしの オヤジとおふくろ

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