「週刊文春」が報じた、2019年の高市早苗氏の政治資金パーティーを巡り、統一教会の友好団体の地方組織がパーティー券を購入していた疑惑。

 

 佐藤啓官房副長官は1月29日の記者会見で、記事に関する事実関係と見解について記者から問われ、「ご指摘の週刊誌報道は承知しておりますが、個々の政治活動に関する個別の記事のひとつひとつについて、政府としてコメントすることは差し控えたいと思います」と机上のペーパーを一気に読み上げる答弁を行った。

 

 一体、どのようなことが報じられたのか。「週刊文春」が1月28日に配信した記事を特別に再公開する。

 高市早苗首相が2019年に開いた政治資金パーティのパーティ券を、統一教会の友好団体「世界平和連合奈良県連合会」が購入していたことが、「週刊文春」の取材でわかった。

 高市氏はⅩ(2022年8月14日)で、統一教会との接点について、「選挙応援無し。行事出席無し。金銭のやり取り無し。祝電も当事務所が手配した記録は無しでした」と断言。また、自民党が所属議員に対して実施した調査で、統一教会との接点が確認された議員名については2022年9月に公表されたが、その中にも高市氏の名前は記されていない。

疑惑が次々浮上した高市氏 ©時事通信社

「世界平和連合奈良県連合会」がパーティ券購入の“裏帳簿”を入手

 今回、「週刊文春」は高市事務所の関係者から、政治資金パーティのパーティ券購入者や金額、振り込み日等が記載されている内部資料を入手した。総務省と奈良県に届け出る収支報告書のもとになる、すべての入金記録を記載した“裏帳簿”だ。

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 その資料によると、2019年3月にシェラトン都ホテル大阪で開かれた「Fight On‼ sanae2019 高市早苗支部長の出版をみんなで祝う会」のパーティ券を「世界平和連合奈良県連合会」が購入。3月13日に郵便振り込みで計4万円を入金していたのだ。

“裏帳簿”に記された世界平和連合奈良県連合会の購入記録
2019年の大阪でのパーティ(高市事務所HPより)

高市事務所に事実関係を尋ねると…

 事実関係を確認するべく、高市事務所に「世界平和連合奈良連合会がパーティ券を購入していたのか」などと書面で質問を送ったが、締め切りまでに回答がなかったため、1月27日に問い合わせると担当者は「回答なしという事で。すいませ〜ん」。

 しかし、翌日の1月28日午前、このような回答が寄せられた。

「設定された回答期限まで時間的余裕がない上、衆議院選挙期間中であることから、十分な確認を行うことは困難ですが、高市事務所として、政治資金について、法令の規定に従い適切に処理しているものと認識しています。

 また、旧統一教会に関するお尋ねに関しては、令和4年9月に実施された自民党の調査に対し、適切に回答を行っており、それ以降も報告すべき新たな接点はありません」 

 世界平和連合からは、締め切りまでに回答はなかった。

コメントを差し控える回答をした佐藤啓官房副長官も「週刊文春」に統一教会をめぐる疑惑を報じられていた ©時事通信社

 だが、高市氏と統一教会との関わりは、これだけではなかった――。

 現在配信中の「週刊文春 電子版」および1月29日(木)発売の「週刊文春」では、世界平和連合関係者が2012年にもパーティ券を購入していたこと、裏帳簿に記された名前、不動産会社が54万円ものパーティ券を購入したのに不記載となっている問題、パーティ券を購入したのに政治資金収支報告書上はなぜか「寄附」とされている虚偽記載などについて、詳しく報じている。

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