1月18日午後8時前。兵庫県姫路市のある住宅の前に、パトカーや救急車が止まった。変わり果てた姿で見つかったのは、元兵庫県議の竹内英明氏(50)。昨秋まで、県議会の百条委員会で斎藤元彦知事(47)の数々の疑惑を舌鋒鋭く追及してきた人物だった。
その日の昼過ぎには、近くの神社の石段を下りてきたところを目撃されていた竹内氏。古い友人が声をかけると、申し訳なさそうに手を合わせてこう言った。
「もう今、人と話をするんがねー……。ごめんね」
■《連続報道》兵庫県知事・斎藤元彦
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翌日駆け巡った訃報は、全国に衝撃を与えた。有力な地方議員として、その名は永田町でも知られていた。
「主に立憲民主党の議員らで構成される『ひょうご県民連合』という会派に所属していましたが、竹内氏自身は政党には無所属でした。調査能力が高く、議会の委員会や会派の要職を歴任。元県民局長のX氏(故人)が斎藤県政の問題点を告発する文書を作成したことに端を発して設置された百条委員会でも委員を務めていました」(県議会関係者)
そんな竹内氏が、5期目の途中で突如県議を辞職したのは、議会の不信任を受けた斎藤氏が知事再選を果たした翌日、昨年11月18日のことだった。竹内氏の支援者が振り返る。
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source : 週刊文春 2025年1月30日号