社長・会長が揃って辞意を表明した「フジテレビのいちばん長い日」。後世に語り継がれる日にも“フジの天皇”は姿を見せなかった。30年以上続いた歪な権力構造。そこにメスを入れずして「フジ再生」は望むべくもない。
▶36年間トップに君臨「資産13億円」「安倍晋三との蜜月」
▶ホステスに人事相談「俺が顔を知らない奴は局長にしない」
▶編成幹部A氏入社試験のテーマは「S〇Xの鉄人」
▶ヒロミ、鶴瓶が証言 A氏がX子さんを誘った中居邸BBQ
▶大物司会者が認めた 温泉旅館で女性アナと「卑猥ダンス」
連続報道「中居正広&フジテレビの闇」
#7 事件直前に編成幹部A氏がX子さんを手引きしたBBQパーティ
#8 フジテレビ日枝久氏に「中居正広問題」を会見当日に直撃撮!
#11 今回はこちら
1月27日午前11時40分、東京・港区の5つ星ホテルの車寄せに1台のセンチュリーが音もなく滑り込んだ。
正午過ぎ、フロント階に降りてきた白髪の老人は、小誌記者の姿を認めると踵を返し、再び姿を晦ませた。
その老人の名は、フジテレビの日枝久取締役相談役(87)。社長、会長、相談役と肩書を変えながら、実に36年にわたり社内で権勢を振るってきた。その日、日枝氏はメディアが待機する都内の自宅を避け、ビジネス街を見下ろすゲストルームに身を隠していた。
午後12時半、ホテルのスタッフに支えられ、関係者の出入り口に姿を現した日枝氏に声を掛けた。
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source : 週刊文春 2025年2月6日号