いよいよ、あしたが判決だ。でも、ちっとも勝てる気がしない。気が重い。裁判所に行くの、やめようかなあ……。

 赤木雅子さん(53)はすっかり弱気になっていた。ところが一夜明けた判決当日の朝、こんなことがあったという。

 部屋のカーテンを開けると、サッと日差しが差し込んだ。その瞬間、青空に夫の顔が浮かんでいる気がした。笑顔で「勝てるよ」と励ますように。

報道陣の前で遺影を掲げる雅子さん

 そういえば夫が亡くなって涙に暮れていた頃、やはり朝日を浴びた時に、天上から笑顔で語りかけてくれたように感じたことがある。あの時と似た感覚だ。そう思うと不思議に気力が湧いてきた。祭壇の遺影に線香を供え、「勝ってくるよ」と声をかけて、裁判所に向かった。

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source : 週刊文春 2025年2月13日号