「勝てる気がしない」。国との裁判で連戦連敗だった雅子さんが判決の朝、空を見上げると──。
連続報道 森友事件
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#10 【森友事件】消えた佐川宣寿元国税庁長官を直撃!《最高裁からは新たな通知が…》
#11 森友再調査「お手紙は拝読させて頂きました」赤木雅子さんに石破首相から返信
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いよいよ、あしたが判決だ。でも、ちっとも勝てる気がしない。気が重い。裁判所に行くの、やめようかなあ……。
赤木雅子さん(53)はすっかり弱気になっていた。ところが一夜明けた判決当日の朝、こんなことがあったという。
部屋のカーテンを開けると、サッと日差しが差し込んだ。その瞬間、青空に夫の顔が浮かんでいる気がした。笑顔で「勝てるよ」と励ますように。

そういえば夫が亡くなって涙に暮れていた頃、やはり朝日を浴びた時に、天上から笑顔で語りかけてくれたように感じたことがある。あの時と似た感覚だ。そう思うと不思議に気力が湧いてきた。祭壇の遺影に線香を供え、「勝ってくるよ」と声をかけて、裁判所に向かった。
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source : 週刊文春 2025年2月13日号