雨の日はなんだか頭が重かったり、急に寒くなった日の朝方はどんなに頑張りたくても体がいうことを聞かなかったり、生理前は些細なひっかかりが見逃せなくてイライラが止まらなかったり……。自分の心身を制御できるだなんて思うのは、おこがましいことだったなあと感じることが増えた。老いたのかもしれないし、経験から学んだのかもしれない。諦めから生まれた冷静さもあるだろう。だからこそ『楽園をめざして』を読んでいてどこか他人事とは思えない自分がいた。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2025年3月13日号