斎藤知事にまた1つの結論が突き付けられた。元県民局長の私的情報の漏洩について、知事の指示があったことが第三者委員会により認定されたのだ。それでも居直りを続ける斎藤知事に、やるせない思いを抱く女性が――。

 

▶︎スクープ! 元総務部長の「軽すぎ処分」にも関与していた

「第三者委が客観的に結論を導いているのに、それを受け入れないというのは……。あれで乗り切れると思っていることが、不思議でなりません」

 そう吐露するのは、故・竹内英明前兵庫県議の妻だ。

 百条委員会で斎藤元彦知事(47)を鋭く追及していた竹内氏は、昨年11月に斎藤氏が出直しに臨んだ兵庫県知事選の期間中、「知事を貶めた黒幕」としてSNS空間でバッシングを浴びた。結局、斎藤氏が再選を果たした翌日に県議を辞職。身に覚えのない誹謗中傷に加え、家族に危害を加えられるかもしれない恐怖から、精神的に不安定になっていった。

 SNS上の応酬は、知事選でネット世論が斎藤派と反斎藤派に分断されたことで苛烈を極めた。元西播磨県民局長のX氏による斎藤氏の疑惑の告発に対しても、斎藤派の一部は、拡散されたX氏の私的情報をもとに「信じるに値しない」と主張し、SNS上での批判合戦を加速させた。そして竹内氏も攻撃の対象となった――。

亡くなった竹内氏

 5月27日、X氏の私的情報の漏洩をめぐって県が設置した第三者委員会の最終調査報告書が公表された。元総務部長の井ノ本知明氏による情報漏洩が認定されると共に、世間に衝撃を与えたのは、第三者委が下した結論だった。

〈漏えい行為は、知事及び元副知事の指示のもとに行われた可能性が高い〉

情報漏洩を認定した第三者委の会見

 だが、それでも斎藤氏はこう繰り返すのだった。

「私が指示をした可能性があるということも指摘を委員会からされていますけども、私としては改めて漏えいに関する指示はしていないという認識に変わりありません。指示をしたという認識は全くありません」

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source : 週刊文春 2025年6月12日号