(はだけいすけ 作家。1985(昭和60)年、東京都生まれ。高校在学中の2003年「黒冷水」で文藝賞を受賞。2015年「スクラップ・アンド・ビルド」で芥川賞を受賞。初めての短編集『バックミラー』の収録作には、執筆当時の羽田さんがどんな家に住んでいたかがリアルに反映されている。)

『羽田圭介、家を買う。』という本に、歴代の家の間取り図を全部調べて掲載したんです。生まれたときに住んでいた家だけは記憶がないのですが、東京都多摩市の賃貸マンションだったと思います。父はシステムエンジニアでした。母は長崎から上京して、東芝本社の工場で働いていたそうです。父と母がどうやって出会ったかは知りません。親の結婚の話に興味を持ったことがなくて(笑)。僕が物心つくころ、母は家で何かの設計図を書く仕事をしていました。
小説を執筆しながら、テレビやラジオなど幅広いメディアで活躍する作家の羽田圭介さんは、1985年生まれ。記憶にある最初の家は、2歳のときに引っ越した多摩市の3LDKの分譲マンションだ。両親と2歳下の弟と暮らしていた。
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source : 週刊文春 2025年7月10日号






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