高温多湿、増えゆく蚊、冷房による乾燥……亜熱帯化した日本の夏、皮膚炎は増加の一途を辿る。正しい汗の拭き方、身体の洗い方から、皮膚の再生を促す食材、時短レシピまで、10の法則で災害級猛暑から肌を死守せよ!
●最多肌トラブル カビを予防「身体は手で洗え」
●制汗剤、汗拭きシートの落とし穴
●美肌のカギ ビタミンACEと亜鉛…他
◾️下方浩史教授の「90歳まで健康長寿」
初回 血管を柔らかくする
「亜熱帯化した日本の夏は、かつての夏とはまったくの別物。高温多湿、強い日差しや虫刺されなど、肌にとってかなり過酷な環境で、高齢者は皮膚炎に罹りやすく危険に晒されています」
そう警鐘を鳴らすのは、老年科専門医で、名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科の下方浩史教授だ。これまで40年以上に渡って老年病(高血圧症や糖尿病、動脈硬化などを指す)の研究を続けてきた。

皮膚炎の症状は、肌の赤みやかゆみなど多岐にわたるが、特にシニアでは罹患リスクが高まるという。下方教授の解説。
「皮膚の角質は、外部からの刺激や細菌など、異物の侵入を防ぐバリア機能を持っています。また、皮膚の表面ではマイクロバイオーム(常在細菌叢)と呼ばれる微生物の集団が、肌の水分量を調節しつつ皮膚を守っています。しかし、皮膚の水分や皮脂は加齢によって減少するため、高齢者の肌は乾燥しやすく、強い赤みやかゆみを伴う皮脂欠乏性皮膚炎や老人性乾皮症を発症しやすいのです」
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source : 週刊文春 2025年7月24日号
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