2025年8月15日でちょうど「終戦の日」から80年。「週刊文春 電子版」では、ニュースの名解説者、俳人、法の番人、若き研究者が、いま戦争を語る総力特集「戦後80年を紡ぐ」を展開。池上彰が戦争に関する参政党による主張を徹底検証、また直木賞作家・小川哲の寄稿、近現代史研究者・辻田真佐憲の論考まで一挙配信している。
日本の戦争 徹底解説
かつて日本はなぜ無謀な戦争に乗り出したのか。参議院選挙で躍進した参政党を検証しつつ、当時の政府が「いまさらやめられない」戦争に突き進んでいったわけを、池上彰が“全力”解説。
小川哲「日本が戦争への道を進んでしまった理由」
おがわさとし/1986年、千葉県生まれ。『地図と拳』で山田風太郎賞、直木賞を受賞。『君のクイズ』で日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。近著に『スメラミシング』。
辻田真佐憲「戦争の本質は「B面」にある」
つじたまさのり/1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。著書に『防衛省の研究』『「戦前」の正体』『ルポ 国威発揚』、共編書に『文藝春秋が見た戦争と日本人』などがある。
堀川惠子「証言者なき時代に戦争を書く」
ほりかわけいこ/1969年、広島県生まれ。ノンフィクション作家。『原爆供養塔』で大宅壮一ノンフィクション賞、『狼の義』(林新氏と共著)で司馬遼太郎賞、『暁の宇品』で大佛次郎賞を受賞。近著に『透析を止めた日』。
河西秀哉「戦争責任から象徴天皇制への模索」
かわにしひでや/1977年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科准教授。著書に『皇居の近現代史』『近代天皇制から象徴天皇制へ』『平成の天皇と戦後日本』などがある。
ミニシアター6館が薦める「戦争ドキュメンタリー作品」11選
「戦後80年」とは、戦争体験者が自らの言葉で語ることのできる限界、言い換えるなら記憶を受け継ぐべき喫緊の時でもある。その時代に私たちへ教訓を残してくれるのがドキュメンタリー映画である。この稿では多く…
戦争は日常のなかにあった いま行くべき戦争企画展
見ることは知ること、そう説いたのは昆虫学者ファーブル。考え、理解することの入口へ誘う「見る」という行為は、書物や図鑑では気付かない学びと新たな疑問を与えてくれる。 戦争をテーマにした企画展が各所で開…
片山杜秀 × 永井玲衣|戦争を巡る「哲学対話」《気鋭の哲学者が迫る》
かたやまもりひで/1963年、宮城県生まれ。政治思想史研究者、音楽評論家。慶應義塾大学法学部教授。『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞、『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞を受賞。
ながいれい/1991年、東京都生まれ。人びとと考えあう場である「哲学対話」をひらく。「おずおずダイアログ」「せんそうってプロジェクト」などでも活動。
「俳句に詠まれた軍靴の時代」文春俳壇 《特別編》
「文春俳壇」の選者でおなじみ、俳人の池田澄子さんが、戦前・戦中に詠まれた俳句を厳選して紹介。そこから見えてくる当時の景とは──。 俳句といえば、花鳥風月や移ろいゆく季節、その中での人の営…
国際刑事裁判所(ICC)所長・赤根智子《緊急インタビュー》「経済制裁に危機感」「いま、戦争犯罪を裁くために」
あかねともこ 国際刑事裁判所(ICC)所長。1982年検事任官。国際連合アジア極東犯罪防止研修所所長、法務省法務総合研究所所長、最高検察庁検事など歴任。2018年国際刑事裁判所(ICC)判事。24年3月からICC所長。
百寿者が見たあの戦争
出征前、我が子を抱いて泣いた夫は帰らなかった。凍てつく大地で、戦友は冷たくなっていた。百歳を迎えてなお忘れられぬあの面影、凄惨な記憶を語り残す。
source : 週刊文春






お気に入り記事