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 もちろんまっ白な砂浜の海は、青く澄んで綺麗なのだけれど、黒糖色の砂浜で、薄墨色のもったりした海も悪くないなと思うようになった。大体海にたどり着くまでは、たくさん交通機関を乗りついで、それなりに苦労するのだけど、その果てに広がる海が期待したほど澄んでなくて、浜もゴミや藻が打ち上げられ、白いのは波頭だけだったとき、がっかりすると共にあきらめがつき、ほっとする。

 今日の私は、美しい海に浄化されずに済むのだと。

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source : 週刊文春 2025年10月16日号