宇喜多秀家と小早川秀秋。2人の「豊臣政権のプリンス」に徳川家康が打ち込んだ楔とは?

 

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 ()()()(ひで)(いえ)()(ばや)(かわ)(ひで)(あき)。この2人には、一目で分かる共通点があります。そう、名前に「秀」の字が入っていることです。これはもちろん、たまたまではありません。ともに元服の際、秀吉から、名前の一字を与えられた((へん)()といいます)のです(秀秋は元服時には(きの)(した)(ひで)(とし)でしたが)。

 秀家は、秀吉の養女、(ごう)(ひめ)を正室に迎えたこともあって、秀吉の娘婿として、豊臣一門としての扱いを受けていました。文禄の役にも出陣、現地軍の総大将格として働き、秀吉は「明を征服したら、(ひで)(つぐ)を明の関白にして、秀家は日本の関白か、高麗を支配させよう」と語っていた、と伝えられています。

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source : 週刊文春 2025年10月23日号