
湯に含まれる成分とか、お肌がつるつるになる、リウマチに効く……と、湯けむりの向こうの壁に、泉質や効能が箇条書きにされた案内板が貼ってある。
そういうものを読むと、冷え症がましになるかなとか、温泉から上がったら皮ふの手ざわりが変化してるか確かめようなどと思いはするけど、私の場合、身体に良いから入るというのは二の次だ。
本来入浴は、身体を洗い、温めるためのもの。でも場所が温泉に変わると、その本来の目的も三の次くらいの順番になる。となると、一番の目的は。
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source : 週刊文春 2025年12月11日号






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