【前回までのあらすじ】ニュース番組『フラッシュ11』のメインキャスター・鷲尾粧子(50)は、大御所芸人のウォッチャー目黒に強姦されて仕事に復帰できずにいる後輩のディレクター・加藤大地の身を案じている。他方、加藤の親友で「週刊文春」記者の速水理央(34)は、目黒への突撃取材の機を狙っていた。そんな中、同棲中の恋人の綾香に自身の過去を打ち明ける。
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二度目は、もっと燃えた。理央はこれまでにないほど昂ぶった。
強情っぱりのミキが罠にかかった小動物のように暴れたり抗ったりするのを、抱きすくめ、のしかかってベッドに押し倒し、両の手首を押さえつけて唇を奪う。喉の奥でくぐもった泣き声をもらした彼女が、いやいやをするように首を振りながらもやがては理央に応え、溺れる者の性急さでしがみついてくる。
彼女が何を望んでいるかが、理央には手に取るようにわかった。ほんとうは好きでたまらないくせにサオリへの負い目があるから、こんなのは自分の意思じゃない、無理やり押し切られたから仕方なく、ということにしたいのだ。心ではなく躯が流されただけだと思いこみたいのだ。だからこそ、ことさら強引に迫って、彼女の中にある後ろめたさを忘れさせてやらなくてはならない。
背徳感は絶好のスパイスだった。女同士というだけでも禁忌を犯している気がしてどきどきするのに、近しい友人に隠れての秘めごとはたまらない興奮を呼んだ。
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source : 週刊文春 2026年1月15日号






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