何週か前、このページで高市さんのアメリカ訪問を危惧していると書いた。おそらく重たい要求をふっかけられるだろう。

「そちらもお取り込み中でしょうから」

 と言ってうまーくキャンセル出来ないものだろうかと。

 しかし高市さんは逃げることはなかった。世界中の主要国が、

「いまいちばん会いたくない」

 やっかいな相手に果敢に挑戦したのである。

 本当に大変だったと思う。おそらく行きの専用機の中でも、休むことなく想定問答を勉強していたに違いない。

 真珠湾のことは想定外だったろう。無言で視線をはずしていたっけ。

「そうですよ、日本は真珠湾攻撃をしたばっかりに、あの後、世界から孤立して、卑怯者と言われました。そして敗戦ということになったんです」

 なんて私なら言うけどなあと思うのは、日本でだらだらテレビを見ている一般人だから言えること。高市さんはどれほどの重圧と緊張の中で、あの暴れる帝王に接していたんだろう……。

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source : 週刊文春 2026年4月9日号