30年程声優をやっているが、アフレコ現場で大きな事件に遭遇したことはない。勿論小さな事件は沢山あるが、書いて面白がれる程のものはない。アフレコ現場というのは大体スムーズに事が運ぶものなのである。ただ、あのダメ出しは一体何だったのだ?と今でも思うものがある。
アニメの作品には、監督がいるのだが、僕ら声優が一番接する機会が多いのが音響監督だ。監督やプロデューサーの意向を汲み、芝居の演出をしていく。アフレコ現場を進め、取り仕切っていく役割。
随分昔の話だが、ある厳しいと評判の音響監督さんの現場に参加した。その音響監督さんとは初めまして。作品はSF物だったが、僕がその時演じた役は侍っぽい役。本番終わり、すかさずダメ出し。
「津田君、腰にね、紐巻くでしょう」
「はい(ん? どういうこと?)」
初回登録は初月300円ですべての記事が読み放題(月額プラン)。
年額プランはキャンペーン中!
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
1年更新(2年目からは22,000円)
およそ833円/月
8月18日(火)10時までにお申し込みの方限定
オススメ!期間限定
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2026年7月2日号






お気に入り記事