わたしは初詣もすれば要所要所で祈りもする敬虔な人間である。たとえ祈りが非常に不合理だと思っていても祈り続ける。
昨日から祈っている。病院で検査をしてその結果を聞く日が来たのだ。こういうとき、必ず「いい結果が出ますように」と祈る。だが、結果は数日前の検査の時点ですでに確定しているはずだ。それを数日後にいい結果をと願っても、検査結果はすでに確定しているのだ。過去の事実の改変を祈るのはナンセンスである(たとえば「昨日カレーライスを食べ過ぎたのをなかったことにしてください」とお願いできるだろうか)。にもかかわらずわたしは検査結果を聞きに行くときはいい結果でありますようにと祈っている。
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source : 週刊文春 2026年7月30日号






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