幻となったマイケルのコンサートの舞台裏を追ったドキュメンタリー映画『THIS IS IT』を観てマイケルに夢中になった柴田聡子さん。シンガーソングライター・詩人の彼女が踊りたくなる一曲について綴る。
「Off the Wall」、人生を踊りながら進むための一曲。始まるとまず奇怪で不気味な笑い声がする。これからこの世界で起こる理解不能で理不尽な出来事を暗示して嘲笑っているようだ。そしてその怪しげな空気を切り裂きドラムのスネアがタラッと2発鳴ったのを聴いて世にも素晴らしい最高のベースラインが始まる。どんな場面でも切り抜けられそうなエネルギッシュでシンプルでスタイリッシュな至高のベースラインだと思う。
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source : 週刊文春 2026年8月13日・20日号
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