戦争孤児たちを描いた最新作『わたしの知らない子どもたち』(10月16日公開)は、20年を超すキャリアで初めて「戦争」をテーマに据えた。広島出身の映画監督がいま「戦後間もない日本」を撮る理由とは――。
広島に帰省するたび、地元メディアの方々から「いつか戦争をテーマにするんですよね?」という質問を受けてきました。どうして広島や長崎、沖縄出身の作り手だけが、そういうことを尋ねられるのだろうと、どこかアンフェアに感じていました。私自身、子どもの頃から平和学習などで繰り返し戦争の悲惨さをインプットされてきましたから、知識がある半面、惨たらしい現実を突きつけられると無力感が募り、正直、もうたくさんだという気持ちもありました。そう感じていたのは私だけではなく、戦争体験者の声を耳にする機会の多い地域の子どもたちには多少なりともあるもののように感じます。
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source : 週刊文春 2026年8月13日・20日号
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