(こうのすゆきこ/1963年、東京都生まれ。柳瀬尚紀氏に師事し、お茶の水女子大学大学院修士課程在学中の87年に翻訳家としてデビュー。訳書にエミリー・ブロンテ『嵐が丘』など多数。著書に『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』など。日本文藝家協会常務理事。)

実家の間取り図を描いたら、あまりにも下手で笑ってしまいました。記憶をたどって何度も描き直しましたけど、空間把握能力がないんですよ。イラストにしてもらった間取り図が豪邸に見えたら、それは私の画力が足りないせいです。実際は庶民サイズの一軒家で庭も小さかったですから。
『嵐が丘』『風と共に去りぬ』をはじめとした翻訳で知られ、文芸評論家として『なぜ日本文学は英米で人気があるのか』などの著作も多い鴻巣友季子さん。1963年、東京・世田谷でゼネコン勤めの父と邦楽家の母のもとに生まれた。
私が生まれたとき父は54歳、母は45歳。銀婚式の記念旅行先で、ビリヤードなんかして遊んだ夜にできたと聞いています。2人とも高齢での第一子ですから、本当に授かりものだったんだと思います。「私たちは年が離れているから、早くお別れがくるわよ」と言われて育ちました。
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source : 週刊文春 2026年9月24日・10月1日号
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