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なぜバルサの選手に謝罪を求めたのか|三木谷浩史

三木谷浩史「未来」 第10回 

三木谷 浩史

連載

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(みきたにひろし 1965年神戸市生まれ。88年に一橋大学卒業後、日本興業銀行(現・みずほ銀行)に入行。退職後、97年にエム・ディー・エム(現・楽天グループ)を設立し、楽天市場を開設。現在はEコマースと金融を柱に、通信や医療など幅広く事業を展開している。)

ショックだった――。

 サッカーのスペイン1部リーグ・FCバルセロナから、リオネル・メッシが退団したことだ。バルサはご存じの通り、楽天がオフィシャルグローバルスポンサーとして契約しているチーム。ただ、年俸総額がリーグの財務規約に抵触するため、契約を締結できなかった。残念だけど、彼には「ありがとう」と言いたい。

 そのバルサを巡って、伝えたいことがある。今年7月の初め、2人の選手がホテル内で、日本人に対する差別的な言動をとっている動画がネットで拡散された。問題となった動画は2019年、ヴィッセル神戸との親善試合のために彼らが来日した時に日本で撮影されたものだった。

 試合は楽天が主催したものだったし、僕もショックを受け、ツイッターですぐに抗議の意を示した。

〈バルサの哲学に賛同し当クラブのスポンサーをしてきただけにこのような発言は、どのような環境下でも許されるものではなく、クラブに対して正式に抗議すると共に見解を求めていきます〉

 日本興業銀行を辞めてアメリカに行った時、日本人だという理由でバカにされた経験は僕にもある。その意味でも、これは自分の素直な気持ちをそのまま綴ったものだ。だけど、それだけじゃない。バルサというチームの在り方に大きく関わってくる問題でもある。

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source : 週刊文春 2021年9月9日号

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