全国のミステリー通、書店員が選ぶ「2021 ミステリーベスト10」国内部門

「週刊文春」編集部
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国内部門 第1位 著者に聞く

救いとは何か? 最善の形で完成させたかった一作
 

米澤穂信『黒牢城』


(よねざわほのぶ 1978年、岐阜県生まれ。2011年『折れた竜骨』で日本推理作家協会賞、14年『満願』で山本周五郎賞、21年『黒牢城』で山田風太郎賞を受賞。)

 

 2014年『満願』、15年『王とサーカス』に続き、「ミステリーベスト10」で3度目の戴冠となった米澤穂信さん。「最善の形で完成させることだけに専念して書きましたので、多くの方に選んでいただけたのは幸運であり、幸福なことです」と頬を緩ませる。

 日本やネパール、ユーゴスラヴィアなど米澤作品の舞台は幅広いが、本作の舞台は16世紀の日本。著者初の戦国ミステリーだ。

 織田信長に叛旗(はんき)を翻し、有岡城に立て籠もる荒木村重は、織田方の軍師・黒田官兵衛を土牢に幽閉する。

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source : 週刊文春 2021年12月9日号

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