海外部門 第1位 著者に聞く
完璧な女性主人公を描くのは楽しかった
アンソニー・ホロヴィッツ『ヨルガオ殺人事件』
(アンソニー・ホロヴィッツ 1955年生まれ。『名探偵ポワロ』など人気ドラマの脚本を手掛ける。昨年、『その裁きは死』で小誌はじめミステリランキング四冠。)
『週刊文春』ミステリーベスト10海外部門の第1位に、4年連続で選ばれたという知らせは、私にとって大きな意味を持っています。世界最高水準のミステリーを次々と送り出している国で、こうした反応をいただけることを、心から嬉しく思います。前作『カササギ殺人事件』は独立した長編でした。ところが、映像化にあたり続編があれば予算をより調達しやすくなると言われ、考えはじめたのです。どうすれば、前作の形式(作中作をまるごと入れる)を別の形で成立させられるだろうか? と。主人公スーザンは、私の妻をはじめ周囲の強靱で頭の切れる女性たちを融合した人物です。若くはない設定であっても、年齢などその人物の魅力に何も関係なかった。スーザンという完璧な女性を描くのを、私は心から楽しみました。最終巻となる第三作は、前二作とは違った作品となりそうです。アティカス・ピュントは出てこないかもしれません。(訳・山田蘭)
1『ヨルガオ殺人事件 上・下』
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source : 週刊文春 2021年12月9日号