ここ最近、アメリカのシリコンバレーで、とても興味深い事態が起きている。シリコンバレーと言えば、かつてはイノベーションの中心地であり、世界中から若い技術者が集まる「聖地」だった。ところが、その「聖地」から企業や人材が離れ始めているというのだ。
アメリカにいる僕の友人が以前、こう言っていたのが印象的だった。
「シリコンバレーでは急速に『ブレイン・ドレイン』が起き始めている。もしかしたら、あの街からはもう新しいイノベーションは生まれないかもしれないね」
ブレイン・ドレイン。つまり、シリコンバレーから「頭脳」が流出している、という意味だ。
しかし、IT企業の「聖地」として長く持て囃されてきたシリコンバレーがなぜ、そうまで言われるようになってしまったのか。
その背景にあるのが、新型コロナウイルスの流行に伴う働き方の大きな変化だ。
コロナ禍で日本でも「リモート・ワーク」が進み、僕自身も会議を自宅から行うことが増えた。同じように、シリコンバレーでも「ワーク・フロム・ホーム」という言葉をよく聞くようになっている。
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source : 週刊文春 2021年12月09日