さる11月13日は私と妻の誕生日だった……と書くと妙に思われるかも知れない。実は私、年齢こそ離れているものの妻と誕生日が同じなのだ。
これの良いところは、妻の誕生日を決して忘れないことだ。
「もうすぐ君の誕生日だね。大事な日だから覚えているに決まっているじゃないか。ハッハッハ」
若かりし日、臆面もなくこう言っていたような……。月日が経つと誕生日の特別感も薄まり、クリスマス程度に格下げされる。
「おめでとう、自分のプレゼント要らないから君の分も無しね」
ああ我ながらひどい。それでも何とかやっていけているのは妻のおかげである。
さて、私たち棋士にとって誕生日とはほろ苦く、ときに辛い記憶が蘇るものだ。それは修業時代、頭にのし掛かっていた「年齢制限」を思い出すからである。
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source : 週刊文春 2021年12月9日号