11月21日、囲碁の「若鯉戦」で、上野愛咲美女流棋聖が優勝。男女の区別なく戦う棋戦で女性が優勝したのは昨年の同棋戦に続いて二度目だという。素晴らしい快挙だ。同様の例は将棋界にはまだない。
将棋では、棋士と女流棋士ではプロになるための制度が違うこと、女性の「棋士」は現在まで誕生していないことを以前に述べた。
体力や体格差が影響しない競技なのになぜ? と思われがちだが、実は将棋の対局は見た目以上に体力を使う。奨励会三段は一日二対局、持ち時間各90分だが、終盤は一手一分の秒読みが延々と続き、一局終わるのに四時間以上掛かることもざらだ。
日常の研究だって体力が続く限り極限まで自分を追い込む。
(このまま将棋盤の前で死んでも本望だな)
睡眠や食事も削ってやり尽くした後に辿り着く境地。人によって方法は違うだろうが、これぐらい入り込まないと三段リーグは抜けられないのだ。
格闘技やボクシングが男性有利の競技なら、将棋のプロが同様でも不思議はない、そう思うこともある。
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source : 週刊文春 2021年12月16日号