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阿川佐和子のこの人に会いたい ゲスト・三谷幸喜

大河のオファーはやりたくなっちゃう。書くのはしんどいですが、それを上回る、胸躍る感じがあります。(第1375回)

阿川 佐和子
エンタメ 芸能

 2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の脚本を手がける、日本を代表するビッグな脚本家をお招きしました。伺えば、撮影現場から飛んでくる矢の催促の合間を縫ってのおしゃべりに、アガワも思わず抱腹絶倒!?

 

(みたにこうき 脚本家。1961年生まれ。東京都出身。日本大学芸術学部卒業。脚本作に「古畑任三郎」シリーズ、「新選組!」「真田丸」、監督作品に「清須会議」「記憶にございません!」など。近著『ボクもたまにはがんになる』(共著)。2022年の大河「鎌倉殿の13人」の脚本を目下執筆中。)

 

阿川 お久しぶりです。

三谷 そうでもないですよ、和田誠さんを囲む会で、しょっちゅうお会いしていたじゃないですか。

阿川 三谷さん、私、清水ミチコさん、大竹しのぶさん、平野レミさん、南伸坊さん、そして和田誠さんで、コロナの前は不定期に集まってましたもんね。でも、和田さんが亡くなってから会ってなかったし、ちゃんとした仕事でお目にかかるのはお久しぶりでしょ?

三谷 というか、阿川さんとちゃんとしたお仕事したことあったかなあ。今日のだって、これ仕事? 僕はなんで呼ばれたんでしたっけ。

阿川 幾つか伺いたいことがあるんです!

三谷 分かりました。お答えしましょう。

阿川 まず、『ボクもたまにはがんになる』(共著・幻冬舎)という本をお出しになりました。拝読しましたけど、前立腺がんになってたなんて知らなかった。治療している期間も会ってたのに、おくびにも出さないから……。

三谷 2016年の1月に手術をしたんです。大河ドラマ「真田丸」が放送された年だからよく覚えてるんですけど、本当は言いたくて仕方がなかったんですよ、がんになったぞ、手術したぞって。でも、この先どうなるかはまだ分からなかったし。それにどちらかと言うと、皆さん……。

阿川 口が軽い……?

三谷 そうなんです。言うなと釘を刺しても、和田さん以外は、絶対誰かに喋ると思って、黙ってました。

阿川 信用ないのね。再発の不安も大きかったんですか?

三谷 不安はもちろんありますけど、なにより恥ずかしいじゃないですか。もうすっかり大丈夫ですと言っておいて、あとで再発したら。ダイエットした後でリバウンドしたみたいな。それは僕としては避けたかった。

阿川 変なプライド……(笑)。

三谷 「真田丸」の第1回の放送が、ちょうど入院してたタイミングだったんです。いろんな病室からオープニングの三浦文彰さんのヴァイオリンが一斉に聞こえてきた時は、ちょっと感動しました。

阿川 他の患者さんも、まさか今見てるドラマの脚本家が同じ病院内にいるとは思わなかったでしょうね。そもそも、どうして今になって本を書こうと思ったんですか?

三谷 変でしょ。自分で言うのもなんですけど、僕って、そういう本を出すイメージないと思いませんか。

阿川 そうね。ちょっと意外。

 

収入のために1冊出した

三谷 ですよね。それでも本を出した理由はいくつかあるんですけど、「鎌倉殿の13人」の脚本執筆に専念しなきゃいけないから、他の仕事があんまりできないというのがまずひとつ。2年がかりの大仕事ですから、その間、他の仕事をセーブしなくちゃいけない。映画もドラマも出来ないし、本業の舞台も、自作の再演とか海外作品の演出は出来てもオリジナルの新作はまず難しい。三谷家の収入を確保するためには1冊出すしかなかった。

阿川 一家の主の責任として? なんで幻冬舎だったんですか?

三谷 売ってくれそうじゃないですか。

阿川 アハハ。あくまで家計のためかい?

三谷 それから、僕の病気は前立腺がんだったんですけど、かかってみて分かったのは、一般的にこの病気のイメージがちょっとネガティブ過ぎるということ。早期発見さえ出来れば、決して怖い病気じゃないんだと世間に伝えたかったのもあります。

阿川 実際に本にまとめてみて、ご自身の中で整理がついたような感覚はありますか?

三谷 これまで、誰かのためになるとか、人を啓蒙するつもりで作品を作ってきたことがないので、こういう本を出したことにやはり戸惑いはあります。こんなにプライベートをさらけ出していいものか。なんだか粋じゃないなあっていうのがね。

阿川 そういう雰囲気は、ご本を読むとヒシヒシ伝わってきましたよ。真面目な話の間でも、いちいちおちゃらけてましたもん。

三谷 そうなんです。おちゃらけないとやってられない。本当は本を作った以上は、もっと雑誌の取材を受けたり、テレビに出たりしたほうが宣伝になるのは分かってるけど、流石に気が引ける。だから、この話を雑誌媒体でするのは恩着せがましいけど、阿川さんが初めてですよ。

阿川 あ、そうなの? でもがんになったって言うと、ビックリする人多かったでしょう?

三谷 それこそ、先日、レミさんにばったり会った時に「なんで教えてくれなかったの! ひどいじゃない!」って言われましたね。

阿川 レミさんに打ち明けたら一夜にして世界中に知れ渡るな(笑)。

三谷 それと前立腺がんの患者さんって、わりと多いんです。でも場所が場所だけに皆さん、隠している場合が多い。僕がこの本を出したことで、「実は私も……」って声をかけてくれた知人が何人かいました。

阿川 なによりご家族は心配だったでしょう。お子さんもまだ小さいし。

三谷 小学1年生になりました。そういう意味でもラッキーでした。前立腺って子供を作るのに欠かせない機能でしょう。手術したのは息子が生まれた翌々年でした。

阿川 子宝に恵まれた後でよかったと。やっぱり家族を残して死ねないって思いました?

三谷 家族を守っていかなきゃいけないという気持ちは強まりましたよね。それまでは変な話、いつ死んだって構わないと刹那的に生きてましたから。面白い仕事ができればそれでいいって。ギャラが幾らかなんて考えたこともなかった。でも今は違う。三谷家のため、仕事を選ぶ基準はまずそこですから。

阿川 これからお金かかるしね~。

三谷 大河ドラマも、2年拘束で一日何時間働いて、一本分のギャラが幾らでと考えて、ということは時給〇〇円かあ、なんて一人で計算してますもん。具体的な数値は企業秘密ですが。

阿川 そりゃ秘密にしてください。それにしても、またもや大河を引き受けた決め手は何だったの?

三谷 「新選組!」「真田丸」と来て3本目。大変さは前の2本で重々分かってたんですけど、オファーをいただくと……どうしてもやりたくなっちゃうんですねえ。

阿川 脚本家から見た大河の魅力って何なんですか?

三谷 個人的に歴史が好きだというのは大きいと思います。「鎌倉殿~」で言えば、もともと源頼朝も北条政子も北条義時も大好きな歴史上の人物です。そういう魅力的なキャラクターを、僕の大好きな俳優さんが演じ、しかもその人が喋るセリフを僕が書ける。こんな楽しい仕事、ちょっとないでしょう。

阿川 それって舞台じゃできないことなんですか?

三谷 大河の場合、時間がかかる。そこが良いんですよ。下準備から放送まで、丸2年も楽しめる。もちろん書くのはしんどいけど、それを上回るんですね、胸躍る感じが。

阿川 三谷さんがそんなに日本史がお好きだったとは知らなかった。私としては、洋画、ハリウッド、海外ドラマに傾倒しているイメージが強かったので、「新選組!」をやられた時にびっくり、「真田丸」をやられてまたびっくり。

三谷 外国を舞台にした作品も作りますが、現代の日本を描かない点で、海外ものも歴史ものも、僕の中では同じなんですよ。逆に最近は、令和の日本を舞台にした現代劇を書く気がしない。

 

現場から追い立てられています

阿川 書く気がないって?

三谷 まず書けない。僕より面白く書ける方が沢山いらっしゃるし。

阿川 たしかに映画も、ファンタジーや歴史物が多いですね。

三谷 「清須会議」が戦国時代。「ギャラクシー街道」が宇宙。「記憶にございません!」は現代だけど、総理一家の話で庶民は出て来ない。舞台に至っては、漱石に啄木にナポレオンにゴッホにホロヴィッツ……。

阿川 エノケンもやってらしたし。時代や場所をちょっとズラしてる?

三谷 ちょっとどころではないですね。そして現代劇からここまで離れると、もう「今」を書くのが億劫になってくる。現代に生きる「さわこ」さんのセリフを書くなんて、もう照れ臭くて照れ臭くて。

阿川 そりゃ「さわこ」は照れるでしょう。

三谷 いや、マジで照れ臭いんですよ。架空の人物の名前を考えるのさえ恥ずかしい。とはいえ、大河を終えたらまた現代劇のドラマを書くことになっているんですが。

阿川 なんだ、書くんだ(笑)。大河の執筆は順調なんですか?

三谷 第1話を書いたのは、2020年の夏。コロナ禍の真っ最中に書き上げたのを覚えています。

阿川 早い! 撮影現場もそれだけ先行してれば安心ね。

三谷 でも今は、現場から追い立てられています。実際、多大な迷惑を多方面におかけしているので、あまり楽しそうに語れることではないのですが。

阿川 書くのが難しいからっていうのもありますか?

三谷 基本的には歴史に沿っているので、当然大まかなストーリーはあるし、最終回までのプランも最初に考えるのですが、書いていると楽しくなって、どんどん膨らんでいくんですよ。今は義経が面白くて、予定より登場シーンが増えちゃった。

阿川 視聴者としてはどんどん三谷ワールドに膨らんでほしいけど。

三谷 でも演じる菅田将暉さんのスケジュールもあるし、それでまた一苦労。

阿川 もしかして、ここで私とお喋りしてる場合じゃない?

三谷 そうなんです。本当は、昨日のうちに1話分の台本を仕上げて、晴れやかな気分で阿川さんに会うつもりだったけど、無理でした。

阿川 まあ。大変な時期にすみませんでしたねえ(笑)。

三谷 昨夜、気分転換に本棚にあった『向田邦子全集』を読んだんです。この全集、全集と銘打ってるくせにシナリオが1本も入ってない。僕はそれに腹を立てていて、これまで目を通してなかったんですが、たまたま気が向いて、手にとってみたんです。向田さんと和田誠さんの対談が載っていたので、おおっと思って読んだら、台本を書けない脚本家のための秘策を、向田さんが語ってらっしゃいました。

阿川 ほぉ~。どんな?

三谷 台本が遅れて一番現場が困るのは、新しいセットを建てる必要があるかどうかが分からないこと。新しい台本が届いて、これまでとは別のセットが必要だったりすると、そこから作り始めなければならない。だから脚本家としてはこう言うといい。「もう少し考えるともっと面白いものが書けるはず。だから待ってて。その代わり、新しいセットは必要ないから安心して」って。そうすれば……。

阿川 現場に迷惑をかけないと。

三谷 これだ! と思いましたね。向田さん、ありがとう!

阿川 NHKには連絡しました?

三谷 家に帰ったらすぐ電話するつもりです。ちなみに新しいセットは必要ありません。

阿川 ずーっと同じセットにすれば? 楽になるよ(笑)。あと、大河の場合、回を追うごとに視聴率が下がって、評判も散々……なんてのは怖くないですか?

三谷 もちろん、そういうことだってあります。

阿川 そういう場合、脚本を変更することもあるんですか?

三谷 ないですね。「新選組!」の時に数字が思うように取れなくて、マスコミにも結構叩かれたんだけど、NHKの偉い人がやって来て、「外野の声は全く気にしないでいいです。自信を持って書き続けて下さい」と言ってくれました。当時は本当に問題になって辛かった。国会で議論のネタにまでなりましたから。

阿川 そうなの!?

三谷 なんでNHKはこんなの放送してるんだって槍玉に挙げられて。そもそも新選組はテロリスト集団じゃないかって。そのとき麻生太郎さんが「新選組はテロリストを取り締まる側だ!」って庇ってくれたんです。それ以来、麻生さん、好きです。

阿川 単純な人。朝ドラは書かないんですか?

三谷 よく聞かれるんですけど、僕は朝ドラをちゃんと見たことがないんです。そもそも朝ドラがどういうものかもよく分かってない。

阿川 大河とは違いますか?

三谷 大河は子供の頃から見ていたし、大河で育ったと言ってもいい。恩返しというと恰好つけすぎだけど、僕より下の世代に大河の面白さを伝えたい。だけど朝ドラについては、本当に思い入れがないというか……。

阿川 短い時間のドラマが毎日流れるって、三谷さんだったら上手に遊べる環境だと思うんだけどな。

三谷 女性の一代記を半年かけて描くイメージがある。もちろんそれだけじゃないかもしれないけど。もし1日の話を半年かけて描くのでもよければ、やってみたいかな。

阿川 和田さんが監督なさった「真夜中まで」みたいな?

三谷 リアルタイムのドラマは僕も何本かやったことがありますし。毎回15分のドラマを15分で描く。話が全然進まないから、誰も見てくれないか。

阿川 このコロナ禍であらためて三谷さんに敬意を抱いたんですけど、誰もが感染を恐れて及び腰になっていた中、いち早く舞台公演を再開なさいましたよね。

三谷 2020年の7月ですね。パルコ劇場で「大地」という作品をやりました。たしかに、東京の大きな劇場を使っての公演は最初だったはずです。あの頃は阿川さんでも不安でしたか?

阿川 やっぱり最初の頃はね。自粛するのが当たり前の風潮だったし、舞台はやっぱり大勢の人が集まる場所だったからねえ。そんな中で上演を決行した三谷さんは本当に潔いと思いました。

三谷 とにかく誰かがやらないといけないと思った。途中で上演中止になる危険もありました。でも誰かが先陣を切らないと先へ進めない。もちろん劇場側とちゃんと打ち合わせて感染対策はしっかりやったし、俳優の皆さんの同意も得た上です。結局あの年は、それから5本の舞台をやりました。

阿川 5本も!?

三谷 どの公演もスタッフや役者、お客さんの協力のおかげでつつがなく上演できました。ついてました。

阿川 でもコロナのせいで、和田さんのお別れ会もできてないんですよね。

三谷 それが残念。本当だったら、僕と阿川さんの司会で、盛大にやるはずだったのにね。いずれ絶対にやりましょうね。

阿川 やりたいやりたい! 大家に司会を押し付けるのは気が引けますが。

三谷 大家って言わないで! 年齢的にそういう扱いをされるのは仕方ないけど、偉くなったと思われて、いいことは一つもないですから。

阿川 でも大御所扱いされちゃうでしょ?

三谷 ドラマのスタッフの皆さんが若いこと。皆さん、僕に対してちょっと距離を置いている気がする。

阿川 映像の世界にも、三谷さんに憧れて入ってきた人も多いでしょうしね。

三谷 例えば僕と山田太一さんの間には相当な開きがあるじゃないですか。年齢もそうだし、実績も。でも、若い人たちにはその開きがあまり見えてないみたいなんです。三谷幸喜も山田太一も倉本聰も向田邦子も、彼らは同じように捉えている節がある。本当にやめてほしい。

阿川 三谷先生!!

三谷 勘弁して欲しいです。会議で僕がポロっとこぼした冗談を、真剣にメモしてらっしゃる若いディレクターさんを目にすると居たたまれなくなる。声を大にして言いたいけど、僕はそんなに大したもんじゃない。

阿川 映画の撮影現場で厳しく叱りつけたりしないんですか?

三谷 僕がですか。全くそんなことないです。30代で初めて監督した時とまるで変わっていない。いい意味でも悪い意味でも。昔は周囲が皆さん、ベテランスタッフで、僕は教えを請う立場だった。今でも教えを請いたいのに、このままでは僕が最年長になるのもそう遠くはない。どんな面持ちで現場にいればいいのか、さっぱり分からないです。

阿川 いまさら聞けない(笑)。でも、じゅうぶん実績はあるんだから……。

三谷 映画は10本撮りましたけど、いまだに下手くそだと思います。これで偉そうにしていたら絶対バチが当たる。と言いつつ、大河終わったら、また新作をやりますけど。そろそろ上手くなりたいと真剣に思います。

阿川 じゃ、演出で迷うこともありますか?

三谷 それだけは経験上、分かっている。現場で迷っちゃダメ。迷うとスタッフが混乱する。だからウソでも即決します。

阿川 ウソでも、って(笑)。

三谷 間違っていたら、後でちょっとずつ修正していけばいい。監督らしいのはそれくらいかな。ホント、監督としても脚本家としても、まだまだ発展途上ですから。だからスタッフさんもどんどん僕の脚本に注文つけてほしいんですよ。直したら直しただけ、良くなるんですから、脚本というものは。

阿川 撮影の現場にも今日みたいにビシッと3つ揃いのスーツを着て行かれるんでしょ?

三谷 僕にとっては映画の撮影現場って聖域なんですよ。だからとてもTシャツでは行けない。昔はね、背広姿の映画監督ってよくいたんです。ヒッチコックがそうでしょ。日本でも川島雄三さんの写真を見ると、いつもちゃんとネクタイを締めてらっしゃる。僕は形から入る人間なので、このスタイルは続けていきたい。

そろそろ帰って……

阿川 でも、真夏のゴルフ場の撮影で熱中症になったって聞きましたよ。

三谷 「記憶にございません!」の時です。酷暑の年に撮影して。さすがにジャケットは暑いし、ネクタイは逆に体に悪いと周囲に言われて、「よし明日はノーネクタイで行こう」と思ってたその日に、出演者の小池栄子さんから「監督、ネクタイカッコいいっす」と言われてしまったんです。外すに外せなくなりました。

阿川 ダンディを貫くのもつらいのね(笑)。

三谷 阿川さん、こんなところでよろしいですか。そろそろ帰って原稿書かないと、スタッフが待ってるんですが。

阿川 もう帰って帰って! NHKの皆さん、長い時間お引き止めしてすみません(笑)。

一筆御礼

 

 3つ揃いのスーツ姿で今回も超多忙の中、大御所様にお出ましいただき、まことに心苦しく楽しいひとときでございました。どんぐり眼でじっと見つめ、「大家と呼ぶな」、「僕はまだ発展途上」とおっしゃって、まことに低姿勢。どんなに頭の中がパニック状態にあろうとも癌に罹ろうとも、感情的になった姿を人に見せることがない。だからこちらは油断して好き勝手な発言や態度を重ねてまいりましたが、今回の対談で改めて思い知りました。誰に対しても穏やかな三谷さんが実は決して譲れない場面に遭遇すると、それはもう鋼鉄の心を持って動かなくなる。そういうところは三谷さんが敬愛して止まない和田誠さんによく似ていらっしゃる気がします。怒声を飛ばすことはなくとも、秘めたる情熱と面白がる意欲は常に人百倍。そのパワーが続くかぎり、現場は文句を言いつつ許して楽しんでくださるにちがいありません。来年の大河、同じセットのシーンがどれぐらい続くか、楽しみに拝見します。

source : 週刊文春 2021年12月30日・2022年1月6日号

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