人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。

 そもそも関西弁で言うところの「茶でも、しばかへんけ?」とは、ナンパの際の常套句だったように思う。

 茶とは主にコーヒーのことを指したが、中には昆布茶やガラナを注文した者もいたかも知れない。

 しかし、この場合、茶はあくまで前振りで、後続する“しばかへんけ?”にその最大の目的がある。

 かと言って、何も出された茶をいきなり叩くことではない。それではコーヒーカップが割れてしまうだろうし、喫茶店の方も迷惑千万だ。

 僕の考えでは、しばくというのは“口説く”の最上級で、茶を済ませた後、ラブホに向う気満々であるということを暗に伝えているのだ。

 上京したての頃、知り合った彼女と何度かお茶をしたが、意気地がなくしばくまでには至らなかった。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年1月20日号