人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
そもそも関西弁で言うところの「茶でも、しばかへんけ?」とは、ナンパの際の常套句だったように思う。
茶とは主にコーヒーのことを指したが、中には昆布茶やガラナを注文した者もいたかも知れない。
しかし、この場合、茶はあくまで前振りで、後続する“しばかへんけ?”にその最大の目的がある。
かと言って、何も出された茶をいきなり叩くことではない。それではコーヒーカップが割れてしまうだろうし、喫茶店の方も迷惑千万だ。
僕の考えでは、しばくというのは“口説く”の最上級で、茶を済ませた後、ラブホに向う気満々であるということを暗に伝えているのだ。
上京したての頃、知り合った彼女と何度かお茶をしたが、意気地がなくしばくまでには至らなかった。
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source : 週刊文春 2022年1月20日号