大河ドラマ「鎌倉殿の13人」、本当に面白いですね。
最初の頃、出会ったばかりの頼朝と政子のやりとりがまるでコントのようで、
「何だ、これ!」
と腹をたてた私。
しかし回を追うごとに、役者さんたちは凄みを発揮する。
ただの女好きで優柔不断だった大泉洋さん扮する頼朝は、次第に冷酷さと計算高さを身につけ、小池栄子さんはまさしく強くりりしい政子そのもの。
そして菅田将暉さんときたら……これからはもう義経といったら菅田将暉だな。愚かしいほど無邪気で、尋常ならざる戦好き。肉親愛に飢え、人懐っこい義経像はゆるぎないものとなった。
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source : 週刊文春 2022年6月9日号