監督の個性がチームには反映する。近年のプロ野球でそういう監督同士の丁々発止のやりあいが一番面白かったのは、2006年から08年まで3年間のセ・リーグだった。
中日の監督が落合博満氏(68)で、巨人は現在も指揮を執る原辰徳監督(64)、そして阪神は岡田彰布氏(64)がチームを率いて三つ巴の戦いを繰り広げていた。投手陣を軸に守りの野球に徹したのが落合監督なら、強力打線を前面に押し出し徹底した攻撃野球を志向したのが原監督。その2人に対して岡田監督はバランス型で、本人は「(関連)本を読んだことはない」と語っているが、当時メジャーリーグで流行っていた確率重視の「セイバーメトリクス」に近いマネジメントで2人と渡り合った。
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source : 週刊文春 2022年9月8日号