風雲急を告げるセ・リーグのペナントレース。独走態勢だったヤクルトの前に立ちはだかろうとしているのがハマの番長・三浦大輔監督(48)率いるDeNAだ。7月3日には最大17.5ゲームあったその差を、2カ月弱後の8月20日時点で5ゲーム差まで縮めて猛追している。
「好調ヤクルトの象徴が村上宗隆内野手(22)だとすれば、DeNAの打線を引っ張るのは主将で三番を打つ佐野恵太外野手(27)。個人タイトルでも本塁打と打点はもはや村上の一人旅ですが、その村上の三冠王にストップをかけるとすれば首位打者を争う佐野しかいない。佐野のバットがペナントレースだけでなく、村上の史上最年少の三冠王の行方をも左右することになりそうです」(スポーツ紙デスク)
そんなライバル・村上は外れとはいえドラフト1位での入団。他チームを見回しても、主軸打者はほぼドラフト上位指名の選手たちがひしめく。しかしそんなドラフトエリートたちを横目に、佐野は2016年の支配下ドラフトで何と9位指名だった。この年に十二球団から指名された全87人の中で、84番目の選手だったのである。
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source : 週刊文春 2022年9月1日号