7月の安倍晋三元首相銃撃事件に端を発し、未だに議論が続く「旧統一教会問題」。政治家の親密な関係が批判される一方で、メディアはきちんと統一教会の問題を報じてきたのか、との批判の声もあります。「週刊文春」を含め、「統一教会と報道機関」の関係について報じた記事をまとめました。
産経新聞が載せた「合同結婚式」応援広告
〈私たちは“国際合同結婚式”を応援します〉
1992年8月12日、産経新聞の紙面にこんな意見広告が掲載された。韓国のソウルオリンピックスタジアムで統一教会による合同結婚式が大々的に開催されたのは、その13日後、8月25日のことである。
【検証】朝日新聞と統一教会
朝日新聞の統一教会報道に厳しい声が広がっている。8月3日には、元朝日新聞紙面審議委員で思想家の内田樹氏が、〈今回の統一教会報道の弱腰が祟って400万部割れも時間の問題でしょう。〉とツイートし、朝日新聞OBも同様の声をあげた。さらに批判の意思表示として〈#さよなら朝日新聞〉というハッシュタグまでが拡散した。その朝日新聞と統一教会の関係を調べてみると……。
中傷デモ… 元文春記者・石井謙一郎「30年の闘い」
2011年の秋。ビラには〈「週刊文春」記者・石井謙一郎氏の素顔〉の見出しが躍り、〈全くの偽善者と言わざるを得ない〉と結ばれていた。だが、小社の前で抗議デモに参加していた統一教会信者たちは“不倶戴天の敵”の顔を知らない。当の石井氏(現フリーライター・61)は差し出された自身の中傷ビラを受け取り、悠然と出社していた。
統一教会との30年戦争
安倍晋三元首相を暗殺した山上徹也容疑者の犯行動機を巡って、注目を集めることになったのが統一教会(2015年に世界平和統一家庭連合に改称。以下、統一教会と記述します)です。実は、この統一教会、「週刊文春」にとって、因縁のある宗教団体です。
【統一教会vs週刊文春の30年】合同結婚式、洗脳、文春包囲の断食デモ…ベテラン記者が見た“信仰の恐ろしさ”
安倍元首相暗殺をめぐり、注目を集めている統一教会。実は週刊文春とは30年前から浅からぬ因縁があり、社屋をデモ隊に囲まれたこともありました。一体何が起きていたのか。
統一教会 vs.「週刊文春」 取材班はサタンと呼ばれ、信者が会社を包囲
安倍元首相暗殺をめぐり、注目を集めている統一教会。実は週刊文春とは30年前から浅からぬ因縁があり、社屋をデモ隊に囲まれたことも。取材記者や元信者らの証言をもとに、この組織が抱え続ける問題について検証する。
日テレ高視聴率でもフジが統一教会を報じない理由
「日本テレビが教団と政界との関係に斬り込んで高視聴率を取っているのに、うちは殆ど報じていません」
フジテレビ局員は、そう溜め息を漏らした。
内部告発者“第一号”が「私はメッタ刺しにされた」 文鮮明を告発直前、坊主頭の男に刃物で…
「あの日、私はいつも通り自宅マンションに帰ろうとしたのですが――」
そう重い口を開くのは、「世界日報」の元編集局長で、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)本部の広報局長も務めたA氏だ。
ワイドショーと旧統一教会問題 宮根誠司が私の心を代弁した!?
こちとら霊感商法に合同結婚式で大騒ぎの時代をリアルタイムに知ってるから、与党政治家が旧統一教会との関わりを「何が悪いのかわからない」と言うなんてビックリしすぎて目の玉飛び出るし、『ゴゴスマ』(TBS系)見ていたら山口真由が「(旧統一教会問題を扱うのは)今、なのか?」とか言い出したのもびっくりで、林先生じゃないが「今でしょ!!」と叫んだ。
ニュースサイト「日刊カルト新聞」によると(毎日新聞)|能町みね子
私が今回驚いたのは、これを報じた毎日新聞ウェブ版の記事でした。
この報道については、「旧統一教会問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏が主筆を務めるニュースサイト『日刊カルト新聞』によると」という断り書きが頭についていたのです。
「そもそも論」がない
なぜ旧統一教会と自民党の関係は清算されるべきか。朝日が17日朝刊に載せた原彬久(よしひさ)東京国際大学名誉教授のインタビューは、その「そもそも論」に正面から切り込む。
source : 週刊文春