今年9月、楽天グループが出資しているアメリカのAST SpaceMobile社が、試験衛星「BlueWalker3」をスペースXのロケットで打ち上げた。
AST社との提携で行っているのは「スペースモバイル」プロジェクト。このプロジェクトは、宇宙の低軌道上(地上300キロメートル)の衛星によって、モバイルブロードバンドのネットワークを構築するものだ。衛星にはこれまでにない大きなアンテナを搭載しており、軌道上でそれを開いて地球との試験通信を行っていくことになる。
国土の多くが山地で離島も多い日本には、どうしても基地局を建て難いエリアがある。そのため、基地局による面積カバー率は7割程度が限界だ。物理的に基地局を建てられない場所があるということは、たとえ通信インフラの人口カバー率が100%であっても、過疎地などでは圏外になる場所も生じてしまうのだ。
一方で「スペースモバイル」の構想が実現すると、どうなるか。
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source : 週刊文春 2022年10月20日号