先日会った編集者の方から聞いた話である。その方は、これまで料理関連の本を多く編集されてきた方なのだそうだが、先頃、歴史上の料理レシピを再現、解説する本を担当されたという。さいわい読者の評判も上々で、その本の内容を紹介した料理サイトの記事にも好意的なコメントが多くついた。やがて話題が話題を呼んで、その記事がヤフーニュースに転載されることになった。ところが、そこで事件は起こった。

「そんなことは誰でも知ってる」

「本書が典拠としている『×××』という書物は、偽書であって史料的価値はない!」

「現在では、その説はもう否定されているはずだ」

「こんな低レベルな本を出す出版社の良識を疑う」

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

週刊文春 電子版 PREMIUMMEMBERSHIP 第1期募集中 詳しくはこちら

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年11月03日号