2019年に日本から撤退したファストファッションブランド「フォーエバー21」が、「グローバルワーク」や「ニコアンド」を展開するアダストリアグループと提携し、日本に再上陸することになりました。先日テレビ収録で会ったプレスの方によると、今回はアダストリア基準でローカライズするとのこと。日本人に再浸透するのか楽しみです。
ただ、昨今はプチプラブランドが乱立しています。洋服の価格破壊が起きたことによって、価格で良し悪しを決めるという判断基準が崩れ、どのように服を選べば良いのかわからなくなる方も増えました。どの程度プチプラアイテムを使っていいのか、迷っている方も多いと思います。
そんななか、ハイ(高価格)&ロー(低価格)MIXスタイルで思い出すのは、フランソワーズ・モレシャンさん。イベントでお見かけした際「素敵ですね」と声をかけるとニコッとされ、全アイテムのブランドを教えてくださいました。見事に全身にハイ&ローが混在していて、しかもその差が見た目でわからない。ローアイテムは、ジャケットの中の黒のブラウスと黒の変形厚地マキシスカートで、ハイアイテムの1つは、その日の主役であるハット。黒のワントーンコーデでもそれぞれの素材感や色みをあえて微妙にずらした事で、ハイとローの別がわかりづらくなるという、さすがな着こなしでした。
私が思う、ロー推奨アイテム1つ目は、モレシャンさんも取り入れていたブラウス。ただし、皺や縫製が目立ちにくい濃い目の色で、柄があるなら身頃の切れ目できちんと柄行が合っているものを選んでください。
2つ目は、しっかりした生地でボーダーやストライプ、水玉など規則的な柄のトップス。色々な場所で売られているので価格不詳で取り入れやすいと思います。
3つ目は、リブニット。柔らかく編み地が粗いものだと首や手首部分がよれっとしてしまい長く着続けられなかったりするので、しっかりリブの効いたものを選び、付属のパールやビジューが安っぽいのはやめておきましょう。
パンツは、スッキリした男性の肉付きやヒップだとプチプラでも高見えする事もありますが、女性らしい肉付きの場合は、ワイドパンツ以外はパターンがご自分の脚にフィットしていないと美しく見えないので、吟味が必要です。ジャケットも、縫製や生地のツレ・そもそもの素材感(糸が光って見えるような合成繊維感)などで安く見えてしまう事もあるので、注意が必要。また、店頭に並んでいる時点で、他のアイテムの糸がくっついていたりシワシワの場合は、購入後、着る度にそうなるのは一目瞭然。やめておきましょう。
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source : 週刊文春 2022年11月03日号