僕は昔からラジオを聴くのが好きだ。神戸で過ごしていた中高生の頃は「ヤングタウン」や「オールナイトニッポン」の熱心なリスナーだった。インターネット分野で事業展開する立場としては意外にも思われるかもしれないけれど、実はいまもニュースなどを情報収集する時の主要な媒体は「ラジオ」だ。
最近は「Stitcher」というアプリを使って、スマホで音声ニュースを聴いている。アメリカのネットメディアやCBSなどのラジオ放送、イギリスのBBC、さらには「マーケットウォッチ」などを、移動中の車の中や寝る前、ときにはサウナのなかでも聴くことがある。合計すると1日に30分くらいは時間を使っているだろうか。

そうした海外のインターネットラジオを毎日聴いていると、世界の人々がいまどのような観点で何を議論しているのか、その国際的な流れを自然とイメージできるようになっていく。英語の勉強にもなるし、インターネット業界の世界的な潮流や注目分野について把握することができるため、とても良い情報収集手法だと僕は思っている。
スマホの小さな画面で自分の興味のあるニュースだけを文字で追っていると、どうしても視野が狭くなりがちだ。その意味では新聞も情報を偏りなく知ることができるはずなのだけれど、日本の新聞は残念ながらグローバルな視点で物事を深く捉え、広く課題を議論しようという姿勢が弱いと思う。「ラジオ」のニュースを浴びるように聴くことで、幅広い論点に触れることができ、物事の見方も拡がっていく。だから僕はラジオを聴くことが気に入っている。
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source : 週刊文春 2022年11月3日号