将棋界の二大スターである羽生善治九段と藤井聡太王将が激突した「第72期王将戦7番勝負」。3月13日、佐賀県で行われた第6局を藤井王将が制し、4勝2敗で初防衛を果たした。第1局から両者が交互に勝利し、“歴史的名勝負”となった今大会。これまで「週刊文春」が報じた“将棋界の2人の天才”をまとめました。

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「羽生九段の2勝には衝撃が走りました」広瀬章人八段が語る“王将戦”

 

 佐賀県上峰町。そびえ立つ鎮西山の頂上には、かつて「源平時代最強」と謳われた武将、源為朝の城があったという。3月11日・12日、この地で「将棋界の天才」2人が激突した。藤井聡太王将に羽生善治九段が挑む、第72期王将戦七番勝負の第6局。羽生は2勝3敗と後がない状況で、果敢に頂(いただき)を目指したが――。

 

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逆転のドラマ|杉本昌隆

 

 野球の逆転サヨナラホームラン、ボクシングの一発逆転KO……鮮やかな逆転劇は勝負の華である。

 

 将棋も逆転の競技だ。終了一手前の大逆転だってある。勝者は命拾いをした気分だが、負けた方は後悔してもしきれないものである。

 

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「名局誕生の予感」藤井聡太王将vs羽生善治九段 命運を分けた“88手目の銀”〈第5局〉

 

「まるでヘビー級パンチの撃ち合いですよ。藤井聡太王将と羽生善治九段、どちらが先に倒れるか、最後まで目が離せませんでした」

 

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羽生善治(52) 藤井王将を惑わせた“2つの武器”

 

「あの2手は、読みの精度が高い藤井さんにしては極めて珍しい誤算だったと思います。結果的に敗戦に直結する、取り返しのつかない悪手でした――」

 

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藤井王将に勝利 羽生善治棋士が震えた一手

 

「一つ結果が出てよかったなと。ちょっとホッとしています」

 

 マスク越しに安堵の表情を浮かべるのは羽生善治九段(52)。1月21日、22日に行われた第72期王将戦七番勝負の第二局で若き“絶対王者”藤井聡太王将(20)に快勝したのだ。

 

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羽生善治vs藤井聡太「32歳差の天才同士の激突」

 

 32歳差の天才同士の激突。

 

 20歳の藤井聡太王将に52歳の羽生善治九段が挑戦する第72期王将戦七番勝負が1月8日に静岡県掛川市で開幕した。

 

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敵なし藤井聡太に立ちはだかる若手“四銃士”とは

 

「羽生さん(善治・51)と戦った時『恐れに近い感情』を抱いた事を憶えています。今回はそれ以上かも知れません。しかし、どんなスター棋士でもキャリアの中で挫折がある。自分がその相手になれれば」

 

 10月7日から始まる竜王戦で藤井聡太五冠(20)に挑む広瀬章人八段(35)。トップ棋士だが、冒頭のように「藤井に挑む不安」を率直に明かすほどだ。そんな無敵状態の藤井五冠を阻む存在は生まれるのか。

 

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特別編 藤井聡太と羽生善治は何が違うのか 先崎 学╳杉本昌隆

 

 藤井聡太はなぜ強い? 羽生善治との違いは? 藤井の指した驚愕の一手は? “杉本師匠”こと「師匠はつらいよ」筆者の杉本八段と、かつて長きにわたって小誌に連載した“先ちゃん”こと先崎九段が縦横に語り合う!

 

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藤井聡太 四冠でも賞金1位になれなかった“竜の罠”

 

 現在、渡辺明名人(37)に王将戦七番勝負で挑戦している藤井聡太竜王(19)。昨年11月、名人と並ぶ棋界最高峰のタイトル「竜王」を奪取し四冠。全八タイトルの半数を持つ“第一人者”となった。

 

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藤井聡太「中退」の裏に「親孝行」

 

「昨年の秋くらいでしたか、最初はご家族から連絡をいただき、その後本人に会った時に、私から『学校、辞めるんだって?』と声をかけました。その時の反応ですか? うーん、言葉少なだった憶えがありますね」

 

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藤井聡太六段[師弟対決] 杉本昌隆七段〈独占手記〉

 

 天才少年、藤井六段の快進撃と共に一躍注目が集まったのが師匠・杉本七段の存在。名古屋を拠点に将棋の普及に尽力する杉本と、彼の育んだ“至宝”藤井——衝撃のデビューから1年半、遂にふたりが実戦で対峙した。愛弟子への思い、勝負への熱……杉本が振り返る。

 

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羽生善治九段のこと|杉本昌隆

 

 A級順位戦とは将棋界でもっとも華やか、そして一番過酷な場所である。棋界のトップ棋士10名が総当たりのリーグ戦を行い、一位が名人挑戦者、下位二名がB級1組に陥落となる。

 

 去る2月4日、名人・A級連続二十九期の羽生善治九段が陥落したと大きなニュースになった。

 

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source : 週刊文春