2月中旬、日本のデジタル化の「未来」について、少し考えさせられる出来事があった。

 アメリカのCBP(税関・国境警備局)が開発した入国審査のシステムに「グローバル・エントリー・プログラム」というものがある。アメリカの国民や永住権を持つ人だけではなく、ドイツやシンガポール、メキシコ、インド、さらには韓国や台湾などの国籍を持つ米国渡航者を対象に、事前に入国審査を簡素化して行えるようにしているシステムだ。

 このシステムは非常に合理的なもので、あらかじめ承認を受けていれば、米国において入国審査の長い列に並ばなくても済む。また、端末にパスポートを読み込ませ、指紋認証を行えば、自動的に税関の申告を行うこともできる。

 アメリカへ渡航することの多い僕は以前からこのプログラムに登録しているが、実は、昨年からこの対象から日本国籍の渡航者が外されてしまっているというのだ。すでに登録している人は引き続き利用できるものの、新規では日本人に承認が与えられなくなっている。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

週刊文春電子版に超おトクな3年プラン59,400円が登場!月額プラン36ヵ月分と比べて19,800円、年額プラン3年分と比べて6,600円おトク!期間限定12月2日(月)まで!

キャンペーン終了まで

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

  • 3年プラン

    59,400円一括払い、3年更新

    1,650円/月

    オススメ!期間限定

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2023年4月13日号