3大会ぶりの制覇で日本中が歓喜に沸き、大きな盛り上がりを見せたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。
その期間中、僕は楽天の「完全仮想化モバイルネットワーク」を世界で展開するための商談で、アメリカやヨーロッパ、中東の国々を訪問していた。海外出張の合間に侍ジャパンの試合を観ていたのだけれど、やはり一流のスポーツは極上のエンターテインメントだなぁ、と深く感じ入った。
規格外の二刀流をWBCの舞台で披露した大谷翔平選手、当初は不調だった村上宗隆選手を最後まで使い続けた栗山英樹監督の采配――。スポーツ観戦の醍醐味は言うまでもなく、筋書きのないドラマだ。
それはもちろん、野球に限ったことではない。サッカーでもリオネル・メッシ選手のシュートや忘れられない試合がたくさんある。誰にも真似できない超人的プレーや一瞬一瞬の積み重なりがあるからこそ、僕らはスポーツの試合をどうしてもリアルタイムで観たいと思う。
今回のWBCで、なかでも特に印象深かったのは、短い時間でチームを一つにまとめ上げた栗山監督の手腕だった。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2023年4月20日号