1961年に結成され、グループサウンズの礎を築いたスパイダースは後に芸能や音楽の世界で活躍する要人を輩出した。なかでも畏れられているのが田辺昭知氏だ。新刊『グループサウンズ』が話題の近田春夫氏が語る。
(ちかだはるお/1951年、東京都生まれ。音楽家。75年、近田春夫&ハルヲフォンとしてデビュー。最新刊は『グループサウンズ』。他の著書に『調子悪くてあたりまえ 近田春夫自伝』など。近作にソロアルバム『超冗談だから』、アルバム『近田春夫ベスト〜世界で一番いけない男』。)
俺たちも日本発の音楽をつくろうと言って“トーキョー・サウンド”を標榜して始めた。それがザ・スパイダースのリーダー、田辺昭知さんでした。
1960年代半ば、ポップスといえばアメリカ中心だったところに、ビートルズが出てきて一大ムーブメントになり、イギリスのグループの音楽が“リバプール・サウンド”と呼ばれていた。それに対抗して、スパイダースは海外に行こうって意識を強く持っていたんじゃないかと思います。
ぼくは、もともとスパイダースのファン。テレビにあまり出ていなくて、鎌倉の海岸とかで演奏していた時期から知っていました。
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source : 週刊文春 2023年5月4日・11日号